マガジン

良い論文を書くために必要な能力

学生指導における研究能力の育成

学生を指導する際に常に考えることは、どのように指導するかということです。つまり、指導を通じて達成したい目標は何か?結局のところ、'学生が良い論文を書いて卒業する'ことに帰結します。では、良い論文を書かせるためにはどのように指導すべきでしょうか?良い論文を書くことができる研究能力を育成することです。

'では、良い論文を書くことができる研究能力はどのように育成するのか?'

この最後の質問は、実は学生を指導する際だけでなく、自分自身にも当てはまる質問です。私は残念ながら指導教授から適切な指導を受けずに卒業し(当時は多くの研究室がそのような状況でした)、現在の立場に至るまでに多くの試行錯誤を経験しました。そして最近になって、この質問に対する答えがおぼろげながら見えてきたように感じます。修士・博士課程で多くの迷いや不安を抱えている学生たちに少しでも役立つのではないかと思い、いくつかのポイントをまとめてみました。

なお、優秀な学生たちは既に以下の方法を自分でも気づかないうちに繰り返し実践しているでしょう。尊敬に値します。

1. 基礎となる理論をしっかりと身につける

多くの学部生は、学部で学ぶ専門科目をなぜ学ぶのか、どこで使われるのかわからないまま単位のために勉強し、時には該当科目を諦めることもあります。大学院に進学したい、専攻したい分野がある場合は、その科目の授業を熱心に聞き、理解しようと努力してください。良い論文を読んでいると、そのような基礎的なことから始まる研究や、基礎が土台となって発展する研究が多いことがわかります。

2. 論文を読み、核心となる部分を把握し理解する

論文の核心を素早く把握し、その核心が以前の研究と比べてどの程度の研究的インパクトを持っているかを見抜く能力が非常に重要だと思います。このような能力を養うためには、関連する論文の核心を中心にExcelシートにまとめる習慣をつけることをお勧めします。

3. 研究の実験に使用されるツール(プログラミング、実験機器など)の使用に少なくとも中級レベルになる

機械学習分野の場合、主にPython、PyTorch、TensorFlow、C++などのプログラムを多く使用します。これらのプログラミング言語をかなり上手に使えるレベルまで勉強し練習してください。

4. 問題を見つけ解決する能力を養う

新しい問題を定義することが最も難しいかもしれません。与えられた問題でも、この問題を解決することは難しいです。他の論文よりも輝くアイデアでより良い実験結果が出なければ、採択されないでしょう。この部分には王道がないようです。

5. 自分の研究の核心をよくまとめて文章にする(論文執筆)

この部分だけでも一つの記事を書けるほど、論文を文章にする過程は非常に難しく困難な過程のようです。機会があれば別の記事で書いてみたいと思います。

長々と書いてみると、具体的な内容はなく、あまりにも漠然と書いてしまったのではないかと思います。1-4番に該当する内容を具体的にどのように実行に移すかは、実際のところ本人次第だと思います。王道はなく、あれこれ試してみたり、他の人を真似てみたりしながら、自分なりの方法を見つけていくことになると思います。

タグ: #大学院教育 #学術論文作成 #研究方法論