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研究者としての紆余曲折うつ病/不安障害の体験談

研究者のメンタルヘルスに関する個人的な経験

はじめに

この記事の目的は以下の通りです:

  1. もし自分が落ち込んでいる、または不安を感じているならば、早めにカウンセリングを受けることをお勧めします。
  2. すべての研究者がメンタルヘルスに対するスティグマをなくすことを願っています。

大学院での経験

大学院に入学後、第一希望の指導教授の研究室に入ろうとしましたが失敗しました。そして、第二希望の指導教授の研究室に入りました。それでも良い分野だったので、それなりに頑張りました。

しかし、結局指導教授を変更することになりました。指導教授が私を避けるようになったのです。連絡しても返事がなく、オフィスに訪ねても午後に話すと言われたのに、何も言わずに退勤時刻になると、エレベーター前の少し隠れた場所に身を隠しながら帰る姿を見ました。

精神的な苦悩

心が非常に辛くなりました。そして、もっと良い研究結果を出さなければと思い、本当に徹夜で研究をしました。そのとき、私のパートナーが私があまりにも辛そうだと言っていました。

新たな道を探して

結局、5番目の希望だった教授の研究室に入りました。テニュアも取得していない若い、就任したばかりの教授でした。しかし、これが人生の転機になるとは思いもしませんでした。今でも私の指導教授と気軽に話し、アドバイスを求めています。そして、順調に進み、アメリカで良いポスドクの職も得ることができました。

ポスドクの苦労

ポスドクを始めて最初の2年間は論文が1本も出ませんでした。仕事は膨大にあるのに誰も認めてくれず、学会に行っても特に誇れるものはありませんでした。

メンタルヘルスケアの重要性

パートナーの勧めで精神科のカウンセリングを受けました。わかってみれば、大学院時代から継続的にうつ病と不安障害に悩まされていたのでした。

定期的にカウンセリングを受け、薬を服用するようになりました。人生が大きく変わりました。'正常な'人の生活とはこういうものだったのかと気づきました。

結論

研究も重要で、自分の夢のために頑張ることも良いですが、人生は計画通りに進むものではありません。メンタルヘルスも'健康'を守ることの一部であることを忘れないでください。

研究者のメンタルヘルスについてもっとオープンに話し合い、お互いを支え合う文化が作られることを願っています。

タグ: #メンタルヘルス #大学院生活 #研究者の苦労